コラム

車整備の重要性

車は便利な乗り物である一方で、人命を脅かす凶器になり得るものです。車による事故を最小限に抑えるべく道路交通法や道路運送車両法が制定されていますが、実は道路運送車両法では「一日一回の点検」が義務付けられています(道路運送車両法 第47条の2)。

このように、法律で制定されるほど車の整備・点検が重要視されていますが、近年では整備や点検が軽視されているのも事実です。ここでは、今一度車整備の重要性について考えてみましょう。

小さな不備が大きな事故に

小さな不備だとついつい放置してしまいがちですが、小さな不備が大きな事故を招くことも十分に考えられます。
ここは、普段気付きにくいブレーキランプの不備を例にとります。ブレーキランプの役割は後続車に減速を表示するためのものですが、これが正常に点灯しないとなると、追突の可能性が格段に上がります。

警察庁の統計によると、交通事故の中で最も多いとされているのが追突事故であり、高速道路の事故においては、追突による死亡事故が最も多いとされています。視界不良になりやすい夜間の運転において、自分や他のドライバーの命を守ってくれるのがブレーキランプです。このように、日頃見落としがちな小さな不備が、大きな事故を招きかねないのです。

車の整備不良は立派な法律違反

先述しましたように、道路運送車両法では「一日一回の点検」が義務付けられていますが、これに関しては各ドライバーの良心に委ねられています。とはいっても、車に整備不良がある状態で走行してしまうと、走行中に警察に呼び止められ切符を切られます。これはどんな小さな不備にもいえることです。先程例に挙げた「ブレーキランプの不備」はもちろん、「夜間走行時の無灯火」も取締りの対象となります。

取締りに煩わしさを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、これはひとえに「交通事故の未然防止」のために行われているものです。交通事故の多くは、ドライバーの車整備・点検によって防ぐことができます。車を運転するドライバーである以上、車整備や点検の重要性をしっかりと理解しておかなければなりません。

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