久しく空いてしまいました
専務です
さて、毎年のことのようにこの時期になると修理のご相談が増えてくるのが、エアコン不調に関することです
多くは“風の量は充分だけど冷えない”というもの
症状は同じでもその原因は様々なのですが、年式の経過した車両であればガス不足ということに行きつくことが多くあります
タイヤの空気圧がパンクもしていないのに徐々に減っていくということは広く知られていると思いますが、エアコンの冷媒に使われているガスも、タイヤのそれほどではないにしろ徐々に減っていく性質をもっていますので、新車から10年程度を経過したおクルマであれば自然減ということも珍しくないようです
参考までに、機能が正常なおクルマでの外気温(吸い込み温度)と吹き出し温の差をご覧ください
↑気温がおよそ30℃(湿度約64%)のとき
↑吹き出し温度はおよそ17℃となっています
(風量最大・内気循環・温度設定フルコールドの状態となります)
気温だけでなくその時の湿度にも影響されますが、概ね温度差が10℃以上あればこのように良く冷房の効いた状態といえます
炎天下にさらされていれば、いくら機能が正常といっても忽ち涼しい風が出てくるものではありませんが…
また、“エアコンやヒーターをかけるとイヤな臭いがする”
とか“風の量が物足りないような気がする”
という場合、エアコンフィルターの劣化や詰まりも考えられます
詰まりや劣化の進んだエアコンフィルターでは細菌やウイルスの多く混じった空気吹き出していることもあります
そんなのを吸い込みながらのドライブっていうのも、あまり気持ちの良いことではありませんよね…
心とからだの衛生上の為にも、概ね1年に1度はエアコンフィルターの交換をお勧めします
“それでもなにか臭うんだけど…?”とおっしゃる方には、お試しいただきたいサービスがあるのですが、それは別の機会にご紹介します